約70年前、頑固で完璧を望む英国人が作り上げたのが「アラジンブルーフレーム」です。アラジンストーブ ブルーフレームを紹介します。
青い炎:ブルーフレームは、完全燃焼の証拠。小学校か中学校の理科の実験でガスバーナーの使い方を習った時に、耳にした言葉ではないでしょうか。酸素が不足すると、不完全燃焼によってススが発生し、そのススが熱せられて光るために炎の色も赤くなります。つまり、青い色の炎は炭素と酸素が釣り合いの取れた量で反応している事を表しているのです。そして、この青い炎に長年こだわり続けたのが、アラジン社の「アラジンブルーフレームヒーター」です。1930年代の始めに、英国企業家のジャック・インバー氏は、当時青炎式バーナーを用いた優秀なランプで世界的な成功を収めていた米国アラジン社との間に、英国アラジン社を設立させました。そして、この青炎式バーナーの性能を暖房器具に活用しようと、石油ストーブの研究開発に取り組みます。こうしてアラジンブルーフレームは生まれました。日本国内では、昭和32年から株式会社ヤナセが輸入を開始し、上流家庭で少しずつ愛用され始めたのですが、昭和36年に「暮らしの手帖」がブルーフレームの品質・性能を絶賛した事がキッカケで、急速に普及し始めます。その後、日本のJIS規格に適合するように転倒時の火災防止・耐震消火装置の追加を行いましたが、基本的なモデルチェンジは為されていません。その上で今も変わらずファンの心をつかみ続けるアラジンのブルーフレームヒーターは、70年以上も、青い信頼の炎を灯し続けてきたと言えるでしょう。
アラジンブルーフレームの一番の特徴は、名前の通り、あの「青い炎」でしょう。先に少しお話したように、青い色の炎は燃焼状態が良い事を示しています。ムラなく気化された灯油と、十分な量の酸素が反応している証拠です。こうして生まれた熱は、対流式によって上昇し、部屋全体の空気をふんわり暖めるという仕組みになってます。しかし、忘れてはいけないのが、ブルーフレームは「心も温める」ストーブであるという事。この美しい青い炎は、見る人の心を癒す不思議な魅力があります。そばに居ると落ち着く、というのはブルーフレーム独特の雰囲気が生み出す感覚でしょう。それ故に、毎年物置からブルーフレームを引っ張り出す事を、楽しみにしていらっしゃる方も少なくないようです。勿論、長年の愛好者が多いのは、その品質と物持ちの良さに裏づけされている訳ですが、それだけに留まらず、アラジンのブルーフレームが現代の暖房器具にない価値を持っている事は、昔と変わらないレトロな姿が物語っていると思います。
さて、ここまでは昔ながらのブルーフレームヒーターについてお話しましたが、現在はアラジンブルーフレームの新シリーズとして、ファンヒーターの販売も行われています。この商品の大きな特徴は、室温が下がると「温風暖房」に、部屋が暖まると「遠赤輻射暖房」にと、運転モードが自動で切り替わる事です。温風暖房では、冷えやすい足元から部屋全体を温めるため、広範囲に届く温風を送り出し、温度ムラを抑えて素早く部屋を暖めます。遠赤外線とは電磁波の一種で、物質の内部も温めるという特徴があります。そして、空気には吸収にされづらいけど、皮膚への吸収率は非常に高いので、暖房で言えば、効率的に身体の芯から温められるという効果があるわけです。それに伴い、体感温度が上がる為、灯油代の節約も期待できます。この2つの運転モードを効率よく切り替える事で、より快適で無駄の無い暖房効果が得られるように設計されています。そして、遠赤運転時には遠赤発生部がブルーに発光する事も、アラジンらしい気配りだと思いました。アラジンブルーフレームの新シリーズ「ファンヒーター」、いいですねー。